3つの視点から知る「東洋薬 (漢方)」と「西洋薬」 の違いとは?

3つの視点から知る「東洋薬 (漢方)」と「西洋薬」 の違いとは?

 

こんにちは!




" Enjoy ! Kampo"を掲げ、漢方のエッセンスを楽しく、おいしく日常にとり入れることで、あなたの"なんとなくつらい"を、"心地よい"に変えていくブランド、jian(ジアン)の編集部です。

 

皆さんは日本でお医者さんに診てもらったことがあると思いますが、おそらく多くの人が西洋(主に欧米)で作られたお薬をもらったかと思います。

 

もちろん漢方薬局は街中にあるので、そこで薬もらったよーという方もいると思いますが、「東洋薬 (漢方)」と「西洋薬」 の違いって何?と聞かれても、すぱっとうまく答えるのは難しいかと思います。

 

そこで、今回はこの違いについて3つの視点で書いてみたいと思います。

 

本編に入る前に・・・

 

ご存じだと思いますが、漢方は日本で生まれました。

 

正確には、大陸から渡ってきた古の東洋医学(主に中医学)・薬学を日本人が日本の季節や気候、体質に合わせて再編集したもの、それが漢方です。

 

ただ、今回は「東洋薬 」と「西洋薬」 の対比ということで、便宜上わかりやすく、括弧書きで漢方(東洋薬)としたり逆に書いたりしています。

また、世界を東洋と西洋に単純に二分するのもどうかと思いますが、その点も一旦物事を分かち、文字通り分かりやすくしているとご理解いただけますと幸いです。

 

そもそも西洋薬に比べて漢方(東洋薬)は種類がとても少ない。

日本で認められている漢方薬(生薬を調合して名前がついているもの)は300種類もなく、そのうち医療保険が適用されるのは半分程度だと言われています。

 

中国だと事情が変わって10倍以上あると文献で見ましたが、とにかく漢方薬の種類は(西洋薬と比べて)少ないのです。



一方で、日本の「処方薬」(医療用医薬品)と薬局で薬剤師に相談して選ぶ「市販薬」(要指導・一般用医薬品)を合わせると、約2万5000品目とのデータを発見 ※。この中にもしかしたら漢方のエキス剤などが含まれるかもしれませんが、多くは西洋の薬でしょう。

 



とにかく桁違いに種類が少ないのが漢方薬なのです。

薬が多いから医学として優れている。なんてことを考える人は少ないでしょうが、これだけ数が違うのには何かがありそうです。

 

  

薬を作る時の考え方が大きくちがう。

「東洋薬 (漢方)」と「西洋薬」は、薬を作る時の考え方も大きくちがいます。

 

著名な漢方医である丁 宗鐵 先生が、著書『丁先生、漢方って、おもしろいです。』で語るところによると・・・。


西洋の薬は植物の有効成分を抽出して作るのですが、なるべく純度を上げて作ります。ただ有効成分の純度は高いのですが、毒性も同時に高い。それでも、なるべく患部にダイレクトに効かせるぞー!といって進化してきたのが西洋の薬学です。

一方、漢方薬は有効成分の純度を上げるような考えはせず、薬はもっと曖昧でよくて、毒性はなるべく低い方がいいという考えがベースにあります。



でも、これだと効き目が弱くなるから、「そうだ、調合しよう」と考えました。

 

ちなみに、漢方薬の起源とも言える中国の薬をつくる技術は、もともと出汁をつくるのと同じ技術で調合(ブレンド)したそうです。



調合すると薬効が安定したり、毒性を打ち消し合うこともあって、時に薬効が相互作用で高まることもある。飲みやすくなることもある。漢方薬、および起源となる東洋の薬は、言い換えると調合することで進化してきた薬学の賜物だったのです。

この話を聞いてもわかるように、西洋薬と東洋薬はそもそも作る時の考え方がとってもちがいます。

 

西洋薬は薬でなんとかしようとする。漢方(東洋医学)は医師の四診と薬がセット。

 先の"薬の作り方"がちがうことは、別の角度から見ると"どう治すか?"の考え方がちがうことも透けて見えます。

 

西洋医学は、なるべく薬で治そうとします。

 

本来は千差万別の個別の症状に対して、効率よく薬を効かせるために、自ずと薬の種類も増えていきます。

 

効率的に考えると心身を切り離して、科学できる身体を重点的に診た方が良いため、本来はヒアリングが必要な患者の心のうちを聞くことは基本的にしません。

 

心を診ようとすると、患者の心は千差万別で正解もあるようでないので、時間がかかりますよね。効率的じゃありません。だから心身は分けた方がよいと考えます。

 

一方で、漢方は"漢方薬"だけで治す医学ではありません。

 

心身一如(しんしんいちにょ)といって、心身は切り離せません。

 

だから、漢方医は患者の話を聞き、四診でもって心身双方の状態を知ろうとします。その上で、証を判断して漢方薬を調合します。

※「四診」・「証」は別の機会にご説明します!

 

言い方を変えると、漢方(東洋医学)は医師の四診と薬がセット、ということです。

 

ここまで3つの視点で、「東洋薬 (漢方)」と「西洋薬」 の違いを見てきました。

 

ここでは、あまり知られていない前提で「東洋薬 (漢方)」寄りの内容を書きましたが、はっきりお伝えしたいのはどちらかが優れているという話をしたいわけではありません。

 

西洋医学によって救われる人も当然ながら多くいますし、医者ではない私たちがそれをどうこう言うつもりはありません。

 

これほどまでに「ちがうのだ!」ということをご理解いただけたら嬉しく思います。

 ※参考:初めの一歩 薬ができるまでの、長い道のり Vol.1(住友ファーマ)

  

 

 

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