チャイは漢方的?学芸大学のjianがチャイをドリンクの軸に据えた理由とは。

チャイは漢方的?学芸大学のjianがチャイをドリンクの軸に据えた理由とは。

こんにちは!jian(ジアン)の編集部です。

 


jianは" Enjoy ! Kampo(漢方)"を掲げ、学芸大学でチャイティーのお店を営んだり、ティーシロップをつくったりしています。

 

jianが学芸大学にお店を出す直前まで、軸となるドリンクmenuを何にするか決めかねていました。今回は、その辺りの話をすこし。

 

チャイはとても漢方的?

さんざん悩んだ挙句、最終的にチャイにしたのは、チャイがとても漢方的だと思ったからです。

私たちjianは「新しい漢方体験」をつうじて、1人でも多くの人の"なんとなくつらい"を、"心地よい"に変えていくブランドです。



漢方薬剤師や薬膳の専門家監修のもと、原料選定や製造方法など、試行錯誤の中で新しいブランドを立ち上げてきました。

 

お店でもECでもご購入いただけるティーシロップも、煎じて飲む漢方薬のように、苦くて渋いドリンクではなく、おいしく楽しく毎日飲めるものを目指して企画・開発・調合をしてきました。

 

そんな背景があったので、チャイを軸としたドリンクmenuを考えるに至りました。

 

チャイのどこが漢方的なのか?

チャイは複数の植物を調合して煎じて飲むドリンクという意味で、とても漢方的だと感じています。

 

チャイが広まった理由は、そのままでは"ダスト"と呼ばれる美味しくない茶葉を飲むのに、スパイスや砂糖と一緒に飲む飲み方なら美味しく飲めたからだと聞きました。

これだけ聞くと、起源もちがうし何が漢方なんだろう?と疑問に思う方がほとんどだと思います。しかし、古の日本では奇しくも似たようなことをしていたのです。

 

茶の湯の時代をさかのぼると、茶が伝わって間もない時代の日本人は、茶をそのまま煎じて飲まなかったようなのです。

本から一部抜粋します。


ところで、日本に伝来したのは『茶経』で陸羽が主張する塩だけを入れる煎じ茶ではなく、陸羽が「葱(ねぎ)・生姜・なつめ・橘の皮・茱萸(ぐみ)・薄荷の類を入れて、煮てどんどん沸騰させる・・・そんなものは溝の中の棄て水でしかない」ときびしく批判する一般の習俗の茶であった。薬効を高めた一種の栄養ドリンクであり、その後日本では「煎じ物」と呼ばれて庶民にも愛飲されるようになったものである。

出典:『茶の湯の歴史』 著・神津朝夫

この話が本当であれば、実は日本人は古来から茶にいろんなものを入れて、飲んでいたことになります。まさにチャイですよね。

 

そして同時に、漢方薬的でもあります。

 

漢方は5-6世紀ごろに大陸から伝わった医学を、日本人が日本に合わせてゆっくりと再解釈・再編集して新たな医学として昇華されたものです。

茶の歴史も古く、1,000年以上前に日本に伝わったとされていて、当時は薬として茶が飲まれていたという文献もあるくらいです。

 

「チャイ ≒ 昔の日本の茶 ≒漢方薬」というのは飛躍しすぎかもしれませんが、古くから人々は複数の植物を煎じて、時にはおいしく、時には心身のために飲んでいたのは間違いないでしょう。

 

jian(学芸大学)のチャイは?


「チャイは漢方的」と言いましたが、jianは漢方薬のように苦かったり渋かったりしないように、チャイのベースとなる茶葉の選定からはじまり、調合や製造過程、レシピに細心の注意を払っています。

 

その甲斐あってか、お客さまからは「おいしい」「飲みやすい」というお声をいただいております。

 

「HUGチャイ」は、宮崎県産の三年番茶をベースに、シナモン・ジンジャー・カルダモンなどのスパイスを調合したjianの定番チャイ。

東洋医学・漢方で言う「脾」にアプローチする原料を、専門家が選定・調合しました。

 

「脾」の働きは、飲食物の消化吸収を担い、吸収した栄養分や水分から元気の元となるエネルギーを作り出して全身に送り出すというもの。

季節の変わり目に特にケアしたい「脾」を、ぜひHUGチャイで優しく温めてください。

 

ちなみにECでもご購入いただけるHUGティーシロップも、お店で出すHUGチャイと同じ原料でつくっています。

移ろう季節に揺らぐ心身を包みこみ、心地よい日々をお過ごしいただけたら幸いです。

 

jian / ジアン
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