MIST(金・肺)の原料について:漢方薬剤師による解説付き
こんにちは!jian(ジアン)の編集部です。
jianは" Enjoy ! Kampo(漢方)"を掲げ、学芸大学でチャイティーのお店を営んだり、ティーシロップをつくったりしています。
今回は、jianのフレーバーのひとつ、MISTの原料について、漢方薬剤師・奥川有夏さんに解説をしていただきました。
▼MIST原料
玄米茶(熊本・宮崎)、杏(長野)、ジンジャー、カルダモン、コリアンダー、へべす(宮崎)、きび糖(鹿児島)
漢方薬剤師・奥川有夏さん一言コメント
「MIST」は身体に潤いを与え、乾燥から身を守る効果の期待できる原料が豊富に含まれています。
玄米茶(三年番茶+玄米)
三年番茶は三年という長い歳月をかけて熟成されたお茶。漢方では、熟成されたお茶は体を温め、消化器系を整えるとされています。
冷えに弱いお腹が温められることで、ストレスや不摂生により弱った胃腸の働きを助けてくれることでしょう。
玄米は胃腸の機能を高める効果があり、消化吸収を助けてくれます。また、水分が長期的に停滞し粘り気をもつ「痰」を排泄する作用もあります。
カルダモン
漢方では「白豆蔲(ビャクズク)」として知られ、爽やかで上品な香りが特徴的です。心地よい香りが、胃を活性化させることで食欲不振や消化不良を助けてくれることでしょう。
ジンジャー
漢方では「生姜」として知られ、身体を温める効果が強く、ゾクゾクとした寒気を感じる風邪の初期症状にもよく使われています。新陳代謝を高めることでお腹周りを温め、胃の調子を整えてくれます。
コリアンダー
全草は「パクチー」として知られるスパイス。香りに好みが分かれますが、この香りが消化に程よい刺激を与えてくれます。
消化吸収を助けてくれるため、食欲不振にもよいでしょう。
杏
果肉の部分は乾いた肺に潤いを与える効果があります。また、漢方では種子が「杏仁」として知られ、咳を鎮める効果から生薬として漢方薬に使われています。
きび糖
自然な甘みが乾いた身体に潤いを与えてくれるでしょう。甘みとコクがお茶にバランスを加え、味に深みをもたらしてくれます。
最後に一言
「肺」は乾燥した空気が取り込まれると呼吸器系の症状が引き起こされやすくなります。
特に乾燥が気になる「秋」は外側だけでなく内側も乾燥させないように潤いを保つことが大切です。
「MIST」を日頃から取り入れることで内側から潤いを補う手助けとなるでしょう。