東洋医学・漢方における「肺」の役割と、2つのケアの方法について
こんにちは!jian(ジアン)の編集部です。jianは" Enjoy ! Kampo(漢方)"を掲げ、学芸大学でチャイティーのお店を営んだり、ティーシロップをつくったりしています。
さて今回も漢方薬剤師・奥川有夏さんを監修にお迎えして、五臓の"肺"について学んでいきたいと思います。
jianは五行思想※にそって5つのフレーバーを展開中ですが、その五行で分類される五臓のひとつ、"肺"について。特に、jianの五行診断チャートで「MIST」タイプだったあなたは必見の内容です。
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※五行思想:古代•中国に起源がある自然哲学の思想で、万物は「木•火•土•金•水」の5つの元素から成り立つと考えられています。 人の身体も、その働きによって5つに分類され、 五臓五腑と呼ばれます。
①東洋医学・漢方における「肺」には、どんな役割があるの?
東洋医学・漢方では、「肺」は呼吸により大気から取り込んだエネルギーを全身に送り届ける働きがあると言われています。
エネルギーを作り出す主体である「肺」は人体の機能を発現させるための中心的な存在です。そのため「肺」が弱ると全身の弱りを引き起こしやすくなります。
さらに、身体の内側の状態は皮膚に現れやすいと言われています。さらに気が張ってしまうと猫背になり、呼吸が浅くなってしまう傾向もあります。
エネルギーの源や水分を霧のように散布する「肺」は乾燥させないことが大切です。
エネルギーを全身に滞りなく行き渡らせるために、喉や肺を労り、頑張った自分を甘やかしたり、褒めてあげたりすることも忘れずに過ごしましょう。
②肺はどうケアすべき?
jianの五行診断チャートで「MIST」タイプだったあなたにとって、肺をケアするために大事なことを2つお伝えします。
1. 朝の目覚めに温かい飲み物を
東洋医学では、"肺"と大腸は表裏一体の関係といわれています。それゆえ、大腸を良い状態にすることが肺のケアにつながります。
大腸は5~7時に活性化すると考えられているため、この時間にお通じがあることが理想的です。
朝の目覚めに温かい飲み物を摂ることで身体を温め、お通じをスムーズにすることで、間接的に"肺"のケアをすることができます。
2. 肺を潤す食材を取り入れる
"肺"は秋と関連が深く、この季節にとても乾燥しやすいため、弱った肺を助けてくれる潤いを補う食材を取り入れることがおすすめです。
A. ジューシーな梨
特におすすめなのは梨です。梨はご存じの通りジューシーな果物で、肺を潤して咳や痰を止め、のどや口の渇きを癒してくれます。
また喘息や扁桃腺炎、声枯れなどの呼吸器系トラブルに加えて目の充血や痛み、二日酔いにも効果的です。
B. 柿で咳を抑える
また、秋と言えば柿。柿も同じように咳を抑え潤いを与えます。
特に柿はビタミンが豊富に含まれているため、お肌の為にも免疫力アップのためにもおすすめです。
C. 漢方では生薬として知られる杏(杏仁)
3つ目におすすめするのは、杏。果肉の部分は乾いた肺に潤いを与える効果があると言われています。
また種子の核の部分は「杏仁」として知られ、咳を鎮める効果から生薬として漢方薬に使われています。
最後に。"肺"は乾燥した空気が取り込まれると、呼吸器系の症状が引き起こされやすくなります。特に乾燥が気になる「秋」は外側だけでなく内側も乾燥させないように潤いを保つことが大切です。潤いを意識して、乾燥しがちな"肺"をケアしましょう。
監修:奥川 有夏(おくがわ・ゆうか)
漢方薬剤師 東洋占星術士(九星気学/四柱推命)
薬剤師認定制度である漢方薬生薬認定薬剤師を取得。現役薬剤師として働きながら、中医学を専門とした東洋占星術士として心身両面から人々のお悩みに応える。
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