"全体性"に見る「漢方の何がすごいのか」の話。

"全体性"に見る「漢方の何がすごいのか」の話。

こんばんは。

クラフトティーブランドjian(ジアン)のTakk.(タク)です。

 

さて、漢方において、"全体性"という言葉はとても重要なキーワードです。

漢方医である寺澤 捷年 氏は、著書の中でこういったことを書いていらっしゃいます。

scienceの語源は「切る、分離する」といった意味の言葉。科学の方法論はデカルト以来、「分解」していく方向に進んでいる。

現代の西洋医学が患者さんの訴える自覚的症状を軽視するのは、医療も科学の僕となり、心身二元論を是認しているためなのだ(つまり、心と身体を分けて考えている)。

さらに自覚症状は計量化が難しいし、患者さんの不具合はその患者さんにしか起こらないことだから、これを普遍的な知とすることは原則的には困難だ。

つまり科学できない。それゆえ、患者の自覚症状≒心の訴えは聞き入れがたいのだ。


参考:『和漢診療学――あたらしい漢方』 著者:寺澤 捷年

 

僕が易しい言葉に変えていますが、おおむねこういったことを仰っています。

 

漢方において、「患者へのヒアリング」はとても重要なことだと言われますが、それは話を聞くことで、心身の状態を知ることができるからです。

身体の状態だけを知ろうとするならば、患者さんの心の訴えはさほど重要ではないかもしれません。

しかし、心身の双方を知る上では、患者さんの話を真摯に聞くことがとても重要なことなのでしょう。

 

身体を治すのが医学ですが、心をおざなりにしてはならない。心身一如(しんしんいちにょ)という言葉がありますが、そのどちらが欠けてもならないのだと。私が語るなんておこがましいにもほどがありますが、こういったところに漢方のすごさが眠っているのだと勝手ながら思っています。

 

漢方が"人に寄り添う医学"に思えて、ぐっときます。

 

知れば知るほど漢方は良いところがあるし、とても"人間的"だなあと思うのです。 

 

 

We are jian(craft tea).
jian(ジアン)は漢方を現代のライフスタイルに合わせて再解釈することから誕生したクラフトティーブランド。
 
日々の体温を1°C上げる
いつも心地よい自分でいるために、日々の体温を1°C上げよう。
クラフトティーでぬくもりに包まれるひとときを。

 

jian web-siteへ

Magazineに戻る