東洋医学・漢方における「脾」の役割と、3つのケアの方法について
こんにちは!jian(ジアン)の編集部です。
jianは" Enjoy ! Kampo(漢方)"を掲げ、学芸大学でチャイティーのお店を営んだり、ティーシロップをつくったりしています。
今回は、漢方薬剤師・奥川有夏さんを監修にお迎えして、脾について学んでいきたいと思います。
jianは五行思想※にそって5つのフレーバーを展開中ですが、その五行で分類される五臓のひとつ、"脾"について。特に、jianの五行診断チャートで「HUG」タイプだったあなたは必見の内容です。
※五行思想:古代•中国に起源がある自然哲学の思想で、万物は「木•火•土•金•水」の5つの元素から成り立つと考えられています。 人の身体も、その働きによって5つに分類され、 五臓五腑と呼ばれます。
東洋医学・漢方における「脾」には、どんな役割があるの?
東洋医学では「脾」は飲食物の消化吸収を担い、吸収した栄養分や水分から元気の元となるエネルギーを作り出して全身に送り出す働きをしています。
また、身体にとって必要なものと不要なものに分ける働きや、水分の代謝にも関与しています。
脾の機能が弱まると、エネルギーや栄養分を全身に送り出すことができなくなり、消化不良や決断力・気力の低下、疲れが取れにくいといった症状を引き起こします。
脾をケアする3つの方法
HUGタイプのあなたは考え過ぎたり悩んだりすると胃腸に影響が出やすいため、普段から身体の深部を温めて血やエネルギー(気)を巡らせたり、冷えに弱い胃腸を気にかけたりして、健やかな生活を送るように心がけましょう。
特に大事なケアの方法を3つ挙げます。
1.胃に優しい食生活を心がける
冷たいものを避けて、よく噛んで食べましょう。
よく噛むと唾液が出るので、胃(消化)を助けることにつながります。
一度にたくさんではなく、なるべく小分けにして食べることで、さらに胃の負担を減らすことができます。
ちなみに消化吸収が活発な時間は午前7-11時なので、この時間内に温かいものを食べましょう。できれば冷たいものは避けて、温かい食べ物をよく噛んでゆっくり食べることが大事です。
2.温めてあげる
温かい食べ物を食べることは大事ですが、実際に身体を冷やさず温めてあげることも大事です。
特に、おなかを中心に温めて冷やさないことは脾をケアすることにつながります。
3.自然な甘味をとる
脾は甘味と関係があると言われています。
胃が弱っていたら、甘いものを欲している証拠かもしれません。この時、甘味をとることを無理に我慢せず食べるのがよいですが、なるべく人工的な甘味ではなく、自然由来の甘味を選ぶようにしましょう。
最後に。「脾」は消化吸収全般だけではなく、決断力や気力の低下にも関わりがあります。
「脾」を温める原料が多く含まれる食品を摂って、心身のバランスを整え、忙しい日々に必要な気力やエネルギーを効率よく巡らせていきましょう。
奥川 有夏(おくがわ・ゆうか)
漢方薬剤師 東洋占星術士(九星気学/四柱推命)
薬剤師認定制度である漢方薬生薬認定薬剤師を取得。現役薬剤師として働きながら、中医学を専門とした東洋占星術士として心身両面から人々のお悩みに応える。
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